クライアントの中に週2回ほど
ひょっこりと現れる御年80歳の
ご婦人がいる。
特に深刻な症状もなく強いて言えば
肩こりがあり少し猫背かな、ぐらい。
今まで大きな病気や怪我もなく
内臓系のトラブルもない。
毎日砂浜を裸足で歩くほど元気な
おばあちゃんだ。
いつもたわいない会話で盛り上がるの
だが、今日は生い立ちについて話して
くれた。
ご自身は5人姉弟の4番目の四女。
戦時中というのは男の子が産まれる
のが良しとされた時代。
4番目の女の子ということで
おじいちゃんやお母さんにも
邪魔者扱いされていたそう。
子ども心にそれが解っていた、と。
「ずいぶん冷遇されたのよ~(笑)」
なんて、あっけらかんと話されるので
「トラウマじゃないんですか?」と聞くと、
「それがあったから強くなったのかな
と、感謝しています(笑)」
「なるほど、○○さんは人を恨まないから
元気でいられるのかもしれませんね。」
身体の調子というのは、構造的な問題だけ
ではなく、精神的なものにも大きく左右される。
特に、“怒り”や“恨み”の感情が強い人は
それが痛みやコリとして身体に現れやすく
なっていると思う。
このご婦人のように“他人を許す”ことが
出来れば人生も明るいものになるだろう
と思った。
自分の倍の人生を歩んで来られた人から
こうして学べるのも整体の良いところだな。
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