4月から高校生になる男子が来てくれた。
特に痛みはないが、腕を前に伸ばすと
(前ならえの姿勢)手の長さが合わない
のが気になっている、ということだった。
姿勢を見ていくと、左肩が異常に下がり
背骨も少し側弯しているように感じた。
聞いてみると、学校での検査で引っかかる
までは行かないものの、指摘は受けている
とのことだった。
側弯症は胸椎が右側に逆Cの字に曲がる
ことが多いが、この男子の場合はその代償
なのか腰椎のC字の湾曲の方が強く出ていた。
まずは、筋肉や関節の動きを出してみたが
側弯自体は改善しなかった。
なので、矯正を試みた。
下位胸椎を矯正した後、本人の口から
「なんか真っすぐになった気がする。」
という声が聞けた。
施術後、腕を伸ばしてもらうと施術前より
かなり長さが揃っていた。
この日はこれで終了し、数日後の予約を
取ってもらった。
その後、お母さんから報告があり
仰向けで寝ると違和感があるので横向きで
しか寝れなかったけど、仰向けで寝ても
大丈夫になった。
とのことだった。
カウンセリングでは仰向けの違和感は
言ってなかったので、その報告を受けて
安心した。
思春期男子から話しを聞きだすのは難しい…
以前にも側弯の高校生が来ていたが
姿勢を良くすると真っすぐなるという
例もあった。
骨の変形は治せるものではないが、
構造的に真っすぐ見えるようにするとか
進行を抑える、といった面では若いうちに
ケアをしておいた方が良いと思う。
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